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服部プロセスのスクリプトを利用しての自動化

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服部プロセスでは、IllustratorやInDesignなどのDTPアプリケーション用スクリプトを自社開発して、作業の自動化を行っています。
今回は、そんな自動化に役立つスクリプトについて紹介させていただきます。

スクリプトって?

一般的には、単純なプログラムを書くための簡易的なプログラミング言語の事を指しますが、DTP業務では、Illustrator、InDesign、PhotoShopなどのアプリケーションを自動化するプログラムの事を指していることが多いです。
DTP関係のスクリプトで主に使われている言語としては、JavaScript、AppleScript、VBScriptなどです。
服部プロセスでは主にJavaScriptでスクリプトを作っていますが、一つの言語ではむずかしい処理やJavaScriptで苦手な処理などは、AppleScript(Mac)やVBScript(Win)など他の言語を組み合わせて一つのスクリプトを作っています。

スクリプトは難しい?

弊社に会社見学に来られてスクリプトのデモをご覧になったお客様からよく、「スクリプトを作るのは、プログラムができる人材がいないと難しいですよね」と言われることがあります。確かにプログラムができるに越したことはないのですが、それ以上に必要なのはDTPに関する知識、経験ではないかと私は思っています。
DTP業務に必要な知識は、原稿の読み取り、印刷、IllustratorなどのDTPアプリケーションの操作など多岐に渡ります。より良いスクリプトを作るには、DTP業務の経験も必要になります。
というのもスクリプトは、オペレータの操作を自動化させていることが多く、制作の過程を想像できないオペレート経験のないプログラマーにはスクリプトを作ることができません。
仮にスクリプトの仕様書があったとしても、制作の過程を想像できないプログラマーが作ったスクリプトは、オペレータにとって使いにくいものになる可能性が高く、多くの時間と費用を費やしたのに使われることのないスクリプトができてしまいます。
なので私は、「もしスクリプトを自社で開発しようと考えるのであれば、プログラマーよりも経験がありプログラムに興味のあるオペレータを育てていく方が近道だと思います。」とお客様に返答しています。同時に「短い時間で結果を求めず、長い目で見てやってください」とも付け加えるようにしています。

なぜスクリプトで自動化をするのか

プラグインを使っての自動化はPAGEなどの展示会で紹介されていますが、服部プロセスではスクリプトで自動化を行っています。個人的意見になりますが、なぜスクリプトで自動化をするのか説明したいと思います。
一番大きな理由は「自由」ということです。
カタログ制作などの自動組版では、プラグインの処理速度にはかないませんが、使う側がプラグインに仕様をあわせないといけませんし、プラグインに無い機能は、手作業での対応が必要になってきます。それに対してスクリプトは、処理速度ではプラグインにはかないませんが、アプリケーションにスクリプトで命令できることであれば、機能を追加することができ、手作業を極限まで減らすことができます。手作業=ヒューマンエラーを減らすことができるので結果的に安全なデータを作ることができます。
また、自動組版などの大規模なものだけではなく、文字あふれやテキストの検索置換の一括処理などオペレータが日々おこなう面倒くさい作業を実行させることができます。このようなにスクリプトは、あらゆることを自由にできるので服部プロセスの自動化はプラグインではなくスクリプトで実現しています。

服部プロセスでは、各オペレータがこの作業は自動化できないのかな?という意識を持って作業し、スクリプトで自動化していき効率化を図っています。

投稿者:ラボの人M


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