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刷版　［さっぱん］

印刷物の製造工程の中で、インキを載せて印刷に使う版を製造する、製版の最終工程のこと、またはそこで製造された版のことを刷版と言います。オフセット印刷（平版印刷）では、PS版と呼ばれるアルミ製の板に印刷する内容を転写して、インキの付着する部分としない部分を化学的に区別したものを作ります。製版フィルムの工程がある場合は、フィルムからPS版に転写（焼き付け）する工程となります。CTP（ダイレクト刷版）の場合は、DTPの編集データから刷版用に変換したデータをフィルムを介さずに出力します。
オフセット印刷（平版印刷）では、刷版工程で作られた印刷用の版に、インキを載せて用紙に転写させることで印刷します。フルカラー印刷の場合、CMYKでそれぞれに版が必要なため、片面あたり通常4枚の版になります。そのため、刷版後に修正があり、版を作り直す際にはコストがかかるので注意が必要です。
なお、オンデマンド印刷の場合は、刷版がありません。

2020年11月30日